60代親世帯と30代子世帯それぞれの住まいのご相談を承りました。

別棟、建て替え、リフォームなど様々な選択肢がありましたが、性能を高めて既存の資産を生かすご提案をしました。玄関ホールの一ヶ所だけをつないだ完全分離型のプランにすることで世帯ごとにほどよい距離を保ちながら、水廻りの配置を上下階揃えることでコストダウンに繋がり維持管理がしやすくなりました。

1階世帯が親世帯、2階が子世帯の上下で住まい空間を分離させたスタイル。各世帯のプライバシーを保ちつつ、お互いが気兼ねなく生活出来ます。

ペットが自由に行き来する部屋には耐久性の高い腰壁クロスを採用。動きやすい・使いやすいを基本に玄関～居室までを計画的に配置し、生活動線上の段差をなくしました。

施主様の思い入れのあるドアを既存の建物から移設。

ライフステージの変化を見据えてトイレ・水廻りには手すりと下地を設けました。水廻りをまとめることで動線がよくなり家事の効率が上ります。

リビングの天井を上げることで梁が見え、デザイン性に優れた開放感のある空間が生まれます。

天井に段差ができ、見えない壁を作ったような仕切られた印象となり、落ち着いた雰囲気を演出してくれます。

お子様の成長に合わせて後から仕切れるように設計しました。将来、スイッチやコンセントを増設出来るように壁の中に配線をしています。テレビ裏にクローゼットを配置する事で、リビング廻りで使用するものを収納できる他、配線類も納まりすっきりとします。

完全分離型の二世帯住宅は世代ごとの生活時間帯や価値観、ライフスタイルの違いを尊重しながら、間取りやコーディネートを検討する事が可能です。1階はナチュラルで暖かみのある空間。

2階は白を基調とし温もりを感じさせる木目と上品な印象のグレーで統一した住宅が完成しました。